どんなときもWIFI

どんなときもWiFiが使えるのは福岡の中心部だけじゃない

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通信量無制限のポケットWiFiでは長らく「WiMAX」の1人勝ち状態でしたが、
それに風穴を開けそうなのが「どんなときもWiFi」です。

ただどんなときもWiFiは2019年3月に開始された新しいサービスです。

それだけに、現状まともに使えるのは東京や大阪ぐらいで、福岡などの地方都市では
まだまだ繋がりにくいんじゃないかって不安もあるんですよね。

実際WiMAXもサービス開始当初は対応エリアが限られており、
対応エリアを現在のような十分な広さにするまでには数年かかっています。

そこでどんなときもWiFiは福岡でもちゃんと使えるのかどうかを、
どんなときもWiFiの対応エリアとともに詳しく見ていきましょう。

どんなときもWiFiは福岡でも使えるの?

最初に結論を言ってしまいますが、
どんなときもWiFiは福岡のほぼ全域で使えるようになっています。

福岡の中心部である博多駅周辺の中州はもちろん、
 ・福岡国際センター
 ・マリンメッセ福岡
 ・ヤフオクドーム
 ・大濠公園
などもしっかりどんなときもWiFiの対応エリア内に入っています。

北の玄関口である北九州でも使えますし、
県南部の八女・久留米・柳川でもどんなときもWiFiを使うのに全く問題はありません。

学問の神様である菅原道真を祀る太宰府天満宮がある太宰府市周辺も、
どんなときもWiFiの対応エリアとなっています。

また玄界灘に浮かぶ
 ・志賀島
 ・能古島
 ・相島
 ・大島
 ・地島
といった離島、さらに福岡県の最北端で嶽宮神社がある小呂島も
どんなときもWiFiの対応エリア内なんですね。

周防灘の人工島にある北九州空港でも、もちろんどんなときもWiFiは使えますよ。

山間部も広くカバーされている

ポケットWiFiは山間部に弱いというイメージもありますが、
福岡におけるどんなときもWiFiは山間部も広くカバーされています。

片縄山や天拝山、宮地岳などの比較的標高の低い山や、
宝満山・三郡山・砥石山など比較的標高が高くても福岡の中心部に近い山は
どんなときもWiFiの対応エリアに入っています。

福岡に限らず山間部にはゴルフ場が多いですが、福岡ではゴルフ場でもどんなときもWiFiが使える可能性が高いんですね。

ただし福岡の中心部が少し離れた福地山・経読岳・犬ヶ岳・英彦山といった
1000m級の山では、どんなときもWiFiが使える可能性が低くなってしまいます。

福岡では海の上もどんなときもWiFiの対応エリア内?

先に志賀島などの島でもどんなときもWiFiが使えると書きましたが、
その島に行くまでの航路もどんなときもWiFiの対応エリアに入っています。

それどころか、福岡を含めた九州全域では陸地から離れた海の上も
どんなときもWiFiの対応エリア内となっているんですね。

九州以外の地域では陸地からせいぜい10km・20kmぐらいまでですが、
九州北部は長崎県の壱峻島や対馬までの航路もどんなときもWiFiの
対応エリアとしてカバーされています。

ただ海上は基地局との位置関係や基地局のアンテナの向きなどによって、
どうしても陸地に比べると電波が弱くなってしまいます。

ですから対応エリア内に入っていると言っても、
実際海上に出るとどんなときもWiFiが繋がらない可能性も決して低くありません。

あくまでどんなときもWiFiを使うのは陸地メインで、
海上は「繋がったらラッキー」ぐらいに考えておいた方が良いですね。

どんなときもWiFiの対応エリアはどうやって確認する?

スマホやWiMAXなどのポケットWiFiの対応エリアを確認する際には、
それぞれのキャリアの公式サイトにあるエリアマップを利用します。

スマホなどを申し込む前は、周りに使いたいと考えているキャリアを使っている人が
居ない限りは、公式サイトのエリアマップで使えるかどうかを判断するしかありません。

しかしどんなときもWiFiの公式サイトにはエリアマップが無いので、
対応エリアを確認しようにもできないんです。

どんなときもWiFiでは、ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアの回線が使え、
利用状況に応じて最適な回線を選ぶようになっています。
(ユーザーが選ぶことはできない)

なのでどんなときもWiFiの対応エリアを確認するには、
ドコモ・au・ソフトバンクのエリアマップを利用すれば良いというわけです。

どんなときもWiFiと3キャリアの対応エリアは全く同じではない

どんなときもWiFiの対応エリアは3キャリアのエリアマップで確認できますが、
どんなときもWiFiの対応エリアと3キャリアの対応エリアが全く同じというわけでは
ないんです。

3キャリアではそれぞれ、通信速度や繋がりやすさをアップさせるために、
いくつかの種類の電波を使っています。

例えばauでは
 ・700MHz
 ・800MHz
 ・1.5GHz
 ・2.1GHz
 ・3.5GHz
という周波数帯の電波を使っていますが、
この内どんなときもWiFiで使えるのは「2.1GHz」の電波だけです。

2.1GHzはauの主要な電波ではありますが、より繋がりやすく「プラチナバンド」とも
言われる700・800MHzがどんなときもWiFiでは使えません。

なのでどんなときもWiFiの対応エリアは、
auのエリアマップよりも少し狭くなってしまうんですね。

ドコモやソフトバンクにもどんなときもWiFiで使えない電波はありますが、
いずれも一番繋がりやすいプラチナバンドは使えるようになっています。

ですからauのプラチナバンドが使えないと言っても、ドコモとソフトバンクの
プラチナバンドは使えるので、福岡でのどんなときもWiFiの対応エリアが
極端に狭くなるといったことはありませんよ。

どんなときもWiFiではほとんどソフトバンク回線を使うことになる?

どんなときもWiFiは、3キャリアの回線の中から利用状況に応じた最適の回線を
選んで使う仕組みとなっています。

ただTwitterの投稿などでは、ドコモやauよりもソフトバンク回線を優先的に
使っていることが多いと言われています。

ソフトバンク優先の確たる証拠は無いものの、ソフトバンクはドコモやauに比べて
 ・ポケットWiFiでの回線利用に寛容
 ・回線の利用料金が安い(ユーザーの利用料金ではない)
とも言われているので、どんなときもWiFiでソフトバンク回線が優先的に
使われている可能性は十分にあるんですね。

とは言え、au優先だとプラチナバンドが使えないので多少不便になるかもしれませんが、
プラチナバンドが使えるソフトバンク優先なら特に大きな問題は無いでしょう。

「SoftBank 4G LTE」と「SoftBank 4G」って何が違う?

ソフトバンクの公式サイトにあるエリアマップを見ると、ソフトバンクでは
 ・SoftBank 4G LTE
 ・SoftBank 4G
という2つの回線が使われています。

一般的にソフトバンクのスマホなどで使われている、
プラチナバンドを含めた回線が「SoftBank 4G LTE」です。

通信量無制限のSoftBankAirやワイモバイルのポケットWiFi、
キャリアアグリゲーションという通信方式に利用される回線が「SoftBank 4G」となります。

ちなみに「キャリアアグリゲーション」は、異なる複数の周波数帯の電波を1つに
まとめて送出することで通信速度や繋がりやすさをアップさせる通信方式のことです。

同じ通信量無制限でもどんなときもWiFiで使うのは「SoftBank 4G LTE」の方で、
「SoftBank 4G」には対応していません。

au回線はどんなときもWiFiでは使う機会が少ない?

先にも書いたように、どんなときもWiFiではauのプラチナバンドが使えません。

プラチナバンドは3キャリアが使っている電波の中で一番繋がりやすい電波ですから、
プラチナバンドが使えないau回線をどんなときもWiFiで使う場合には対応エリアが
狭くなってしまいます。

と言うことは、プラチナバンドが使えないau回線の電波状況がドコモ回線や
ソフトバンク回線より良くなるケースは必然的に少なくなります。

どんなときもWiFiは、建前上は、3キャリアの回線の中から利用状況に応じて最適な
回線を選ぶことになっています。
(実際はソフトバンク回線が優先されている可能性大)

そうすると電波状況が一番良いケースが少ないであろうau回線は、
どんなときもWiFiで使う機会が少なくなる可能性が高いわけです。

山と海に強いドコモ回線

3キャリアのエリアマップを単純に比較すると大きな差はありませんが、
こと山間部に限ってはドコモ回線が一番繋がりやすいとされています。

日本百名山で3キャリアの繋がりやすさを調査したところ、
 ・ドコモ・・・63山
 ・au・・・35山
 ・ソフトバンク・・・14山
で繋がったという結果が出たんですね。

福岡にも1000m級の山がいくつかありますから、そうした山間部でどんなときもWiFiを
使う時にドコモ回線が選ばれれば繋がりやすくなります。

またドコモ回線は海上にも強く、福岡県と長崎県の壱峻島や対馬とを結ぶ航路一帯が
ドコモの対応エリアに入っています。

auとソフトバンクでは、壱峻島までの航路は対応エリア内となっているものの、
対馬までの航路はエリア外です。
(対馬の一部は対応エリアに入っている)

ただ先に何度も書いているように、どんなときもWiFiではソフトバンク回線が
優先的に使われる可能性が高くなっています。

ですから山や海でどんなときもWiFiを使う時に、
ソフトバンク回線が選択されると若干繋がりにくくなることは十分に考えられます。

プラチナバンドが一番繋がりやすいのはなぜ?

3キャリアが使っている電波の中で、
一番繋がりやすいものが「プラチナバンド」と呼ばれています。

ではプラチナバンドがなぜ一番繋がりやすいのかと言うと、
メインで使われる電波に比べて周波数が低いからなんです。

電波は周波数が低いほど、建造部や山などの障害物を回り込んだり透過しやすくなり、
遠くまで届きやすくなります。

なので700~900MHzという低い周波数帯のプラチナバンドは、3キャリアのメインとして
使われている2.1GHzの電波よりも繋がりやすいというわけです。

どんなときもWiFiではドコモとソフトバンクのプラチナバンドが使えるので、
福岡に限らず日本全国で繋がりやすくなっているんですね。

どんなときもWiFiは通信速度はどうなの?

どんなときもWiFiはサービス開始から日が浅いだけに、
福岡での通信速度の計測結果の口コミやSNSの投稿がほとんどありません。

数少ないTwitterの投稿を拾ってみると、福岡市で計測したもので「下り0.60Mbps、
上り5.08Mbps」、計測地点は分かりませんが「下り4.15Mbps、上り5.24Mbps」
となっています。

いずれもポケットWiFiとしてはかなり遅く、
特に下り0.60Mbpsは動画もまともに見られないぐらいの遅さです。

同じポケットWiFiサービスであるWiMAXの福岡市内での通信速度は、
遅いところでも10Mbps以上、速いところだと100Mbpsを超えるという結果が出ています。

どんなときもWiFiとWiMAXでは使っている電波が違いますし、
同じ地点で計測しているわけではないので、単純に比較することはできません。

ただネットの口コミやTwitterの投稿などを見る限りだと、
福岡ではどんなときもWiFiよりもWiMAXの方が通信速度が速いことになります。

繋がりやすさならどんなときもWiFiに軍配

通信速度は計測する地点や使う機種によっても変わってきますから、
ネットの口コミやTwitterの投稿だけを持って、
どんなときもWiFiよりWiMAXの方が速いとは言えません。

ところが繋がりやすさについては、エリアマップの示す通り、
WiMAXよりもどんなときもWiFiの方が上である可能性が高いんですね。

福岡で通信速度の速いポケットWiFiを使いたいなら、
どんなときもWiFiではなくWiMAXを選ぶのもアリです。

しかし福岡での繋がりやすさや安定した通信を重視するのであれば、
WiMAXよりもどんなときもWiFiの方がオススメですよ。

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