どんなときもWIFI

どんなときもWiFiは田舎でも繋がりやすい

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最近TVやYouTubeでよく見かけるのが「どんなときもWiFi」のCMです。

「通信量無制限」や「海外でもそのまま使える」といった売り文句に惹かれて、
どんなときもWiFiの利用を検討している人も多いはずです。

しかしポケットWiFiサービスって、最初は人の多い都市部中心でサービスを提供し、
いわゆる田舎と言われる地域で使えるようになるまで数年かかることも
少なくないんですよね。

そこで、対応エリアや使っている電波から、どんなときもWiFiがいわゆる田舎と
言われる地域でも使えるのかどうか詳しく見ていきましょう。

そもそも「田舎」ってどこを指す?

どんなときもWiFiが田舎で使えるかどうかを見ていく前に、
「田舎」がどういった地域を指すのかが問題ですよね。

同じ地域でも、自分の住んでいるところは田舎だと思っている人も居れば、
田舎じゃないと思っている人も居ます。

ある調査によると通勤時間は1時間30分が限界という結果が出ており、
通勤時間が1時間30分を越えると転職や転居を考える人が増えると言われています。

ですから都市部から電車で1時間30分までの地域は「通勤圏内」であり、住宅地も多く、
それに伴って商業施設も多くなりますから、いわゆる田舎と言われるような雰囲気では
ないと想像できます。

しかし都市部から電車で1時間30分以上かかる地域は、住宅が少なくなって田畑が
増え、山間部も近くなっていわゆる田舎の雰囲気が出てきます。

多少乱暴かとは思いますが、離島や山間部を含めて、主要な都市から電車で
1時間30分以上かかる地域はいわゆる田舎だと考えられますね。

どんなときもWiFiは「田舎」でも繋がる?

じゃあどんなときもWiFiは、主要な都市から電車で1時間30分以上かかる「田舎」でも
使うことはできるんでしょうか?

結論から言うと、
いわゆる田舎と言われるような地域でもどんなときもWiFiは使うことができます。

どこかのTV番組で紹介されるような山間部のポツンと一軒家だと使えない可能性も
ありますが、ある程度の集落がある地域なら山間部でもどんなときもWiFiが使える
可能性が高いです。

どんなときもWiFiの対応エリアには離島も入っており、東京で言えば
 ・大島
 ・三宅島
 ・八丈島
 ・青ヶ島
などの「伊豆諸島」や「小笠原諸島」、
さらに南に位置する「硫黄島」でもどんなときもWiFiが使えるようになっています。

それ以外の道府県にある島しょ部もどんなときもWiFiの対応エリアに入っており、
人の住んでいる島であれば使えると思って大丈夫です。

どんなときもWiFiで使われている回線

冒頭にも書いたように、サービス開始当初のポケットWiFiは都市部から対応し始めて、
田舎で使えるのは数年先、山間部や離島はもっと先というケースがほとんどです。

ところがどんなときもWiFiはサービス開始1年足らずにも関わらず、
山間部や離島を含めた田舎でも使えるようになっています。

どんなときもWiFiの対応エリアが最初から広い理由は、
どんなときもWiFiで使う回線に秘密があります。

実はどんなときもWiFiは、自社回線を使うサービスではなく、
ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアの回線を使うサービスなんです。

3キャリアの回線から利用状況に応じて最適な回線を選んで使うので、
どんなときもWiFiでは最初から田舎でも使えるようになっているわけです。
(自分で使う回線は選べない)

どんなときもWiFiと3キャリアの対応エリアは同一じゃない

どんなときもWiFiでは3キャリアの回線を使うので、3キャリアのエリアマップを見れば
どんなときもWiFiの対応エリアが分かるようになっています。

ただし1つ注意しないといけないのは、3キャリアの対応エリアとどんなときもWiFiの
対応エリアが完全に一致するわけではないということです。

3キャリアではそれぞれ、通信速度を速くしたり繋がりやすくするなど使い勝手を
良くするために、複数の周波数帯の電波を使っています。

ドコモは
 ・700MHz
 ・800MHz
 ・1.5GHz
 ・1.8GHz
 ・2.1GHz
 ・3.5GHz
auは
 ・700MHz
 ・800MHz
 ・1.5GHz
 ・2.1GHz
 ・3.5GHz
ソフトバンクは
 ・700MHz
 ・800MHz
 ・1.5GHz
 ・1.8GHz
 ・2.1GHz
 ・3.5GHz
とそれぞれ複数の周波数帯の電波を使って通信しているんですね。

この内どんなときもWiFiで使えるのは、ドコモの
 ・800MHz
 ・1.8GHz
 ・2.1GHz
auの
 ・2.1GHz
ソフトバンクの
 ・800MHz
 ・1.8GHz
 ・2.1GHz
となります。

ドコモとソフトバンクに関しては、スマホでもメインとして使われている電波が
どんなときもWiFiでも使えるので、対応エリアも大きくは変わりません。

ただauについては、一番繋がりやすく「プラチナバンド」とも言われる800MHzの
電波が使えないので、どんなときもWiFiでau回線を使う場合は
auのエリアマップよりも対応エリアが多少狭くなってしまうんですね。

電波は周波数が違うと何が変わる?

3キャリアは複数の周波数帯の電波を使っていますが、複数の周波数帯の電波を
使うことで通信速度が速くなったり繋がりやすくなったりするのはなぜなんでしょうか?

電波の特性として、周波数が高いほど直進性が強くなり、
通信速度は上がりやすいものの山や建造物といった障害物によって
大きく減衰しやすくなります。

反対に周波数が低いほど直進が弱まり、通信速度は上がりにくくなりますが障害物を
回り込んだり透過して進めるので減衰しにくいんです。

ですから電波状況の良い場所では周波数の高い電波を使って通信速度を上げ、
電波状況のあまり良くない場所では周波数の低い電波で繋がりやすさを
アップさせているというわけです。

どんなときもWiFiが山間部などの田舎でも使えるのは、ドコモやソフトバンクの
800MHzという比較的低い周波数帯の電波が使えるからなんですね。

どんなときもWiFiで3G回線って使える?

スマホやポケットWiFiで現在主に使われているのは「4G」や「4GLTE」で、
スマホが普及し始めた当初に使われていたのが「3G」です。

ドコモで言うところの「Xi」が4GLTE、
「FOMA」が3Gに当たると表現すると分かりやすい人も多いでしょう。

国内で利用するスマホやポケットWiFiで3Gに対応しているものは少ないですが、
海外用のレンタルポケットWiFiだと4GLTEと3Gの両方に対応しているものもあります。

どんなときもWiFiは日本を含めて107の国と地域で使うことができますが、
その全ての国・地域で4GLTEを使うようになっています。

どんなときもWiFiで使う端末のスペックを見ると、
一応3G(WCDMA)に対応しています。

しかしどんなときもWiFiのサポートに直接確認すると、端末は3Gに対応しているけど、
どんなときもWiFiでは3Gは使えないとのことでした。

4GLTEと3Gって何が違う?

4GLTEと3Gの違いですが、
ごくごく簡単に言うと「通信速度が違う」ということになります。

4GLTEが実測値で100Mbps以上出ることも珍しくないのに対して、
3Gではせいぜい10数Mbpsも出れば良い方です。

4GLTEや3Gの「G」は「Generation」の頭文字で、3Gを高速化させたものが
4GLTEですから、4GLTEの方が通信速度が速いのは当たり前なんですね。

日本では4GLTEがすっかり普及していますが、
海外ではまだ3Gを主力として使っているところも少なくありません。

ですから海外で使うことを目的としたポケットWiFiのレンタルサービスでは、
4GLTEと3Gの両方に対応した端末が多く用意されているわけです。

どんなときもWiFiも海外で使えますが、4GLTEのみでの通信となるので、
日本国内に比べると海外では繋がりにくい可能性もありますね。

どんなときもWiFiはソフトバンク回線が優先的に使われる?

どんなときもWiFiではドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアの回線が使え、
利用状況に応じて最適な回線を選ぶ仕組みとなっています。
(端末が回線を自動選択)

これだけだと常に一番電波の強い回線が選ばれるイメージですが、
実際には特定の回線を優先的に使っている傾向があると言われています。

どんなときもWiFiユーザーのTwitterなどでは、どんなときもWiFiでは
ソフトバンク回線が優先的に使われているといった意見が多く見られます。

Twitterなどの投稿だけで、どんなときもWiFiがソフトバンク回線を優先していると
断言はできません。

ただソフトバンクは、ドコモやauに比べて
 ・ポケットWiFiでの利用に寛容
 ・回線の利用料金が安い(ユーザーの利用料金ではない)
とも言われています。

ですから、どんなときもWiFi側が使いやすいソフトバンク回線を優先的に
使っていることは十分に考えられます。

ソフトバンク回線優先かどうかで田舎での繋がりやすさに影響は出る?

どんなときもWiFiでソフトバンク回線を優先的に使われているとしたら、
田舎での繋がりやすさにどういった影響が出るんでしょうか?

どんなときもWiFiでは、プラチナバンドを含めて、
ソフトバンクのスマホが一般的に使っている電波が使えるようになっています。

ですからどんなときもWiFiでソフトバンク回線が優先的に使われているとしても、
田舎での繋がりやすさにそれほど大きな影響はありません。

ただ田舎は田舎でも山間部は、
ソフトバンク回線優先だとどんなときもWiFiが多少繋がりにくくなる恐れもあります。

3キャリアの中で山間部に最も強いのはドコモで、最も弱いのがソフトバンクです。

山間部でどんなときもWiFiを使う際に、ソフトバンク回線が優先的に選択されると
繋がりにくくなってしまう恐れがあるというわけです。

どんなときもWiFiでどの回線を使っているか確認するには

どんなときもWiFiの端末にはスマホのようなディスプレイはありませんから、
どの回線を使って通信しているかを端末で確認することはできません。

パソコンやスマホをどんなときもWiFiに接続して
「確認くん」(https://www.ugtop.com/spill.shtml)というサイトのアクセスすることで、
どんなときもWiFiでどの回線を使っているかが確認できます。

確認くんの画面内にある「ゲートウェイの名前」の欄に
 ・docomo.ne.jp
 ・spmode.ne.jp
と表示されていればドコモ回線、
 ・ezweb.ne.jp
 ・au-net.ne.jp
だとau回線、
 ・pcsitebrowser.ne.jp
 ・openmobile.ne.jp
 ・panda-world.ne.jp
ならソフトバンク回線だと分かるんですね。

また計測サイトで通信速度を計測すると、
計測中や計測結果の画面に使用している回線名が表示されることもあります。

どんなときもWiFiとWiMAX、田舎で繋がりやすいのは?

いわゆる田舎と言われる地域でポケットWiFiを使う場合、
どんなときもWiFiとWiMAXではどちらが繋がりやすいんでしょうか?

WiMAXも日本全国に対応エリアを広げていますが、
対応エリアの広さでは3キャリアに敵いません。

ですから田舎での繋がりやすさで言うと、どんなときもWiFiに軍配が上がります。

特に、WiMAXはどんなときもWiFiよりも高い周波数の電波を使いますから、
山間部での繋がりやすさには大きな差が出る可能性が高いですね。

田舎は田舎でも周辺に山が無ければ、WiMAXでも十分に繋がります。

しかし周辺に山がある地域では、山が障害物となりWiMAXの電波が減衰するので、
どんなときもWiFiの方が断然繋がりやすいんですね。

どんなときもWiFiの電波とWiMAXの電波の違いとは

現在の日本国内のポケットWiFiサービスで最大手と言って良いのが「WiMAX」です。

利用者数が3300万人を超えており、
今やポケットWiFiサービスにおいては「ガリバー企業」と言って良いぐらいです。

そんなWiMAXの1人勝ち状態を打破する存在として期待されていることもあって、
どんなときもWiFiはWiMAXとよく比較されます。

ただどんなときもWiFiとWiMAXでは、使っている電波が全然違うので、
単純に比較することはできないんです。

どんなときもWiFiが使っているのは、先にも書いたように3キャリアの
 ・800MHz
 ・1.8GHz
 ・2.1GHz
といった周波数の電波ですが、WiMAXで主に使うのは「2.4GHz」です。

単純に比較することはできないものの、より低い周波数の電波が使える
どんなときもWiFiの方が田舎では繋がりやすいということになるんですね。

WiMAXではauのプラチナバンドが使えるが・・・

WiMAXで主に使う電波は2.4GHzですが、
実はauのプラチナバンドである800MHzの電波も使えるようになっています。

「ハイスピードプラスエリアモード」という通信モードに対応している端末であれば、
WiMAXでもauのプラチナバンドを使って通信することが可能なんですね。

WiMAXでauのプラチナバンドが使えるなら、
田舎での繋がりやすさはどんなときもWiFiと互角と思いますよね。

確かに繋がりやすさの点では互角になるかもしれませんが、
WiMAXでauのプラチナバンドを使うには月1,005円の別料金が必要となります。

しかも通信量が無制限ではなくなり、
WiMAX回線の通信量とau回線の通信量を合わせて月7GBまでしか使えません。

なのでWiMAXでauのプラチナバンドを使うと、
「料金」と「通信量」でどんなときもWiFiに劣ってしまうことになるわけです。

どんなときもWiFiは田舎でも繋がりやすい、でも山間部は要注意

どんなときもWiFiではドコモ・au・ソフトバンクの回線から状況に応じて最適な回線が
選ばれるので、離島を含めた田舎と言われる地域でも繋がりやすくなっています。

ただ、あくまで噂の域を出ないものの、
どんなときもWiFiではソフトバンク回線が優先的に選ばれると言われています。

先にも書いた通り3キャリアの中でソフトバンクは一番山間部に弱く、
どんなときもWiFiがソフトバンク回線優先だと山間部では繋がりにくくなることも
十分に考えられます。

もし自宅や職場が山間部あるいは山の近くにあるという場合には、
どんなときもWiFiの利用は慎重に検討した方が良いですね。

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