どんなときもWIFI

どんなときもWiFiはWiMAXを超えられるか比較する

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これまでポケットWiFiと言えば「WiMAX」が1人勝ち状態でした。

2019年現在の累計契約数は3000万件以上となっており、
ポケットWiFiのパイオニア的存在である「ワイモバイル」を大きく引き離しています。
(ワイモバイルのポケットWiFi利用者数は非公表だが数百万件程度)

しかしそんなポケットWiFi界の勢力図に大きな影響を与えそうなサービスが
2019年に登場、それが「どんなときもWiFi」です。

現状では知名度でも利用者数でもWiMAXに大きく及ばないものの、
WiMAXを脅かす存在として注目を集めています。

そこでポケットWiFiの絶対王者WiMAXと彗星の如く現れたどんなときもWiFiを、
料金や端末、通信速度、制限など色んな角度から比較してみましょう。

WiMAXとどんなときもWiFi、料金が安いのは?

ポケットWiFiの利用を検討する際に、やっぱり「料金」が大きなウエイトを締めますよね。

どんなに使い勝手が良くても料金が高いと利用しにくいですし、
反対に料金が安ければ少々使い勝手が悪くても我慢できたりします。

それぞれの月額料金は
 ・WiMAX・・・月額3,880円
 ・どんなときもWiFi・・・月額3,480円
となっています。

ですから単純に月額料金だけで比較すれば、
WiMAXよりもどんなときもWiFiの方が安いんですね。

ただ、単純な月額料金の比較だけで「どんなときもWiFiの方が料金が安い」とは
断言できない面もあります。

どんなときもWiFiは端末補償サービスをつけたほうが良い

WiMAXではスマホと同じように端末を購入しますが、
どんなときもWiFiでは端末は購入ではなくレンタルすることになっています。

そのためどんなときもWiFiでは、万が一端末を紛失した場合や盗難に遭った場合、
さらに水没やユーザーの過失に因る故障などでは18,000円の機器損害金を
請求されてしまいます。

ポケットWiFiは手に持って操作する機会は少ないので、
端末を購入するWiMAXでは端末補償のオプションへの加入は任意となります。

もちろんどんなときもWiFiでも補償オプションへの加入は任意ですが、
端末をレンタルしている以上は補償オプションに加入せざるをえません。

どんなときもWiFiの補償オプション「あんしん補償」は月額400円ですから、
実質的にどんなときもWiFiの月額料金は3,880円となるんですね。
(あんしん補償では紛失と盗難は補償対象外)

WiMAXの月額料金も3,880円ですから、どんなときもWiFiであんしん補償に加入する
ことでWiMAXよりどんなときもWiFiの方が安いと言えなくなってしまうわけです。

2年間の支払総額でWiMAXとどんなときもWiFiを比較

単純に月額料金だけで比較するのではなく、どんなときもWiFiは2年契約ですから、
2年間(24か月間)の支払総額でWiMAXとどんなときもWiFiを比較してみましょう。

WiMAXには約20のプロバイダがあり、それぞれ多少料金設定が違っているので、
 ・UQ WiMAX
 ・BIGLOBE WiMAX
 ・GMOとくとくBB WiMAX
 ・BroadWiMAX
の4つをどんなときもWiFiの比較対象とします。

ちなみに「BIGLOBE WiMAX」と「GMOとくとくBB WiMAX」ではキャッシュバックが
貰えますが、申し込む時期によってキャッシュバック金額が変わったりするので、
今回はキャッシュバックは考慮しません。

WiMAXはプロバイダでどんなときもWiFiより高いか安いかが変わる

まずどんなときもWiFiの2年間の支払総額ですが、
 ・契約事務手数料・・・3,000円
 ・端末代・・・0円
 ・月額料金・・・3,480円×24か月
 ・あんしん補償・・・400円×24か月
の合計96,120円です。

次にUQ WiMAXの2年間の支払総額は
 ・契約事務手数料・・・3,000円
 ・端末代・・・15,000円
 ・月額料金・・・3,880円×24か月
で合計が111,120円となります。

BIGLOBE WiMAXだと
 ・契約事務手数料・・・3,000円
 ・端末代・・・19,200円
 ・月額料金・・・3,980円×23か月(初月無料)
の合計113,740円です。

GMOとくとくBBの2年間の支払総額は
 ・契約事務手数料・・・3,000円
 ・端末代・・・0円
 ・月額料金・・・2,170円×3か月+3,480円×21か月
なので合計は82,590円です。

最後にBroadWiMAXは
 ・契約事務手数料・・・3,000円
 ・端末代・・・0円
 ・月額料金・・・2,726円×3か月+3,411円×21か月
で合計が82,890円です。

端末代が必要なUQ WiMAXとBIGLOBE WiMAXは、
どんなときもWiFiより2年間で15,000円以上余分に支払うことになります。

しかし端末代が0円で、
月額料金も安く設定しているGMOとくとくBB WiMAXとBroadWiMAXは、
反対にどんなときもWiFiより2年で14,000円以上支払いが少なくて済むんですね。

どんなときもWiFiでは支払方法が選べるが、WiMAXでは選べない?

料金の高い安いももちろん重要なんですが、
その料金を支払う方法も気になるところです。

ポケットWiFiに限らず、
最近の通信サービスは支払方法をクレジットカードに限定していることが多く、
クレジットカードを持っていないと申し込むことすらできなかったりします。

その点どんなときもWiFiはクレジットカードだけでなく、口座振替にも対応しているので
クレジットカードを持っていなくても安心して申し込むことができます。

WiMAXは支払方法をクレジットカードに限定しているところが多く、先の4社では
GMOとくとくBB WiMAXはクレジットカードが無いと申し込むことができません。

しかしUQ WiMAX・BIGLOBE WiMAX・BroadWiMAXの3社に関しては、
クレジットカードはもちろん口座振替でも料金の支払いができます。

ただしWiMAXプロバイダで現状口座振替が可能なのはこの3社ぐらいで、
GMOとくとくBB WiMAXを筆頭にWiMAXではクレジットカード必須のプロバイダの方が
圧倒的に多くなっています。

どんなときもWiFiは口座振替だと料金が高くなる

ポケットWiFiに限らず、一般的に通信サービスの料金支払いはクレジットカードより
口座振替の方が損とされています。

口座振替では毎月200円程度の振替手数料が発生するので、
クレジットカードで支払うよりも実質的に料金が高くなってしまうからです。

実際に口座振替可能なBIGLOBE WiMAX・BroadWiMAX・どんなときもWiFiで
支払方法を口座振替にすると、毎月200円の振替手数料を余分に支払うことになります。
(UQ WiMAXのみ口座振替でも手数料が発生しない)

しかしどんなときもWiFiは、振替手数料の問題だけでなく、
支払方法を口座振替にすることで月額料金そのものが高くなってしまいます。

クレジットカードの場合は月額3,480円ですが、口座振替にすると500円のアップの
月額3,980円、振替手数料を含めると月4,180円払うことになります。

ですからクレジットカードを持っていないあるいは持っているけど使いたくない
という場合は、料金的にどんなときもWiFiはお得とは言えないですね。

契約期間の縛りはどんなときもWiFiの方が緩い?

料金と関連することで言えば、契約期間の縛りも気になりますよね。

契約期間の縛りが長いと、どんなときもWiFiのような新しいサービスが開始されても
乗り換えにくくなってしまいます。

どんなときもWiFiは2年契約が基本で、
ユーザーが解約を申し出ない限りは2年契約が自動的に更新されます。

WiMAXの契約期間はこれまたプロバイダによって違っており、
UQ WiMAXはどんなときもWiFiと同じ2年契約です。

BIGLOBE WiMAXに至っては、12か月の最低利用期間は設けられているものの、
契約期間の縛りは基本的にありません。

しかしGMOとくとくBB WiMAXとBroadWiMAXは、
どんなときもWiFiよりも1年長い3年契約が基本となります。

この2社以外にも3年契約を基本とするWiMAXプロバイダは少なくありませんから、
契約期間の縛りについてはどんなときもWiFiの方が若干緩いと言えますね。

WiMAXの違約金は1,000円!?

契約期間の縛りがあることで乗り換えにくくなるのは、
契約期間中に解約することで高額な違約金が発生するからです。

実際にどんなときもWiFiを契約期間中に解約すると
 ・0~12か月目・・・19,000円
 ・13~24か月目・・・14,000円
 ・26か月目以降・・・9,500円
の違約金が発生します。
(利用初月を0か月目として、25か月目は更新月)

WiMAXの違約金は、BroadWiMAXはどんなときもWiFiと同じですが、
GMOとくとくBB WiMAXでは最初の2年間は24,800円、それ以降は9,500円と
なっています。

違約金が高額に設定されているのは端末代や端末のレンタル料が無料だからで、
申し込み時に端末を支払うUQ WiMAXとBIGLOBE WiMAXの違約金は1,000円です。

以前はUQ WiMAXもBIGLOBE WiMAXも、どんなときもWiFiと全く同じ違約金の
設定でしたが、2019年10月から1,000円に変更となりました。

UQ WiMAXとBIGLOBE WiMAXの違約金が1,000円になった経緯については、
長くなるので後述します。

どんなときもWiFiの端末はレンタル、WiMAXは購入

先にも書きましたが、WiMAXでは端末を購入しますが、
どんなときもWiFiでは端末をレンタルすることになります。

どんなときもWiFiではレンタル料は無料ですから、端末代がかかりません。

しかし端末を購入するWiMAXでは、GMOとくとくBB WiMAXなどのように
端末代が無料になっているプロバイダもありますが、
UQ WiMAXなどのように15,000~20,000円近い端末を払うことになる場合もあります。

端末代の点ではレンタルの方が若干有利ですが、
レンタルだと解約時に端末を返却しなければいけません。

端末を購入するWiMAXだと、
更新月に解約すれば一切費用を払わずに解約することが可能です。

ところが端末がレンタルのどんなときもWiFiだと、更新月に解約しても、
端末を返却しないと18,000円の機器損害金を払わないといけません。

料金的にはレンタルの方が安くなる可能性が高いですが、
端末の購入には解約時に返却の手間がかからない、
機器損害金を請求される恐れが無いというメリットがあります。

どんなときもWiFiでは中古の端末が送られてくる可能性がある?

プロバイダに限らずWiMAXを申し込んだ場合には、特に記載が無ければ、
当然新品の端末を購入することになります。

しかし一般的なポケットWiFiのレンタルサービスでは、
新品ではなく中古の端末を使うことも珍しくありません。

なのでどんなときもWiFiでも中古の端末を使用することになる・・・
と言いたいところですが、どんなときもWiFiでは恐らく新品の端末が送られてきます。

どんなときもWiFi公式サイトの端末に関するページを見ると、
「新品の端末をレンタルで無料貸し出し」と記載されています。

ですから、ほとんどのケースではどんなときもWiFiでは新品の端末を使用することに
なるんですね。

ただ、どんなときもWiFiの利用規約の端末の貸与に関する項目には「技術上及び
業務の遂行上やむを得ない理由があるときは、端末を変更することがある」
という趣旨の記載があります。

今後どんなときもWiFiの利用者数が大幅に増えて、在庫が足りなくなるようなことが
あると、新品ではなく中古の端末を使用することになる可能性もゼロではないんですね。

あんしん補償加入で端末を交換した場合は中古端末を使用する可能性あり

どんなときもWiFiであんしん補償に加入していると、
ユーザーの過失に因る故障や自然発生的な故障、水没などで
端末が使えなくなった場合には無償で端末を交換してもらえます。

一部破損や自然発生的な故障だと新品との交換になりますが、全損や水没となると
中古端末(どんなときもWiFiによるとAランク)と交換することになります。

程度が良いとは言え中古端末ですから、外装の使用感などはあまり無いとしても、
バッテリーの寿命が心配です。

中古端末である以上は何度かバッテリーの充電放電を繰り返していますから、
手元に届いた時点で新品に比べるとバッテリーの寿命が短くなっています。

どんなときもWiFiの端末はバッテリーが交換できない仕様ですから、
バッテリーが劣化した場合には有償(18,000円)で交換しなければなりません。

あんしん補償で水没した端末を無償で交換したけど、交換した端末のバッテリーが既に
劣化していて、またすぐに有償で交換せざるをえないなんてことも考えられるわけです。

どんなときもWiFiの端末とWiMAXの最新端末をスペックで比較

どんなときもWiFiで使う端末とWiMAXの最新端末をスペックで比較すると
             どんなときもWiFi      WiMAX(W06)
 ・重量           151g             約125g
 ・外形寸法     127×67.5×14.2mm    約128×64×11.9mm
 ・最大通信速度   下り150Mbps        下り558Mbps(WiMAX回線使用時)
              上り50Mbps         上り30Mbps(WiMAX回線使用時)
 ・連続通信時間   12時間(720分)       約9時間(540分)
 ・同時接続数       5台               16台
となっています。

端末のサイズは若干どんなときもWiFiの大きく重いんですが、その分バッテリー容量が
大きいので、連続通信時間はどんなときもWiFiの方が長くなっています。
(バッテリーの持ちが良い)

最大通信速度は、上りこそどんなときもWiFiの方が速いですが、
下りはWiMAXがどんなときもWiFiに3倍以上の差をつけています。

同時接続数は5台と16台でこれまたWiMAXが3倍以上となっています。

バッテリーの持ちこそどんなときもWiFiの方が良いですが、
全体的なスペックで比較するとWiMAXの最新端末の方が上ですね。

どんなときもWiFiの端末にはディスプレイが無い

どんなときもWiFiの端末とWiMAXの最新端末の見た目の大きな違いとして、
ディスプレイの有り無しが挙げられます。

WiMAXの端末にはスマホのようなタッチパネル式のディスプレイが付いていますが、
どんなときもWiFiの端末にはディスプレイが付いていません。

なので、WiMAXでは端末や通信の状態を画面で確認することができますが、
どんなときもWiFiでは3つのランプの点灯・消灯・点滅で端末や通信の状態を
判断しなければいけません。

どんなときもWiFiの端末の使い方に慣れれば難しくありませんが、
慣れるまでは電波状況やバッテリー残量を確認するのにも手間がかかってしまいます。

ですから初めてポケットWiFiを使う場合には、
スマホと同じような感覚で使えるWiMAXの端末の方が使いやすいですね。
 

WiMAXの端末は有線接続が可能

どんなときもWiFiの端末とWiMAXの端末の機能的な大きな違いとして、
「有線接続が可能か否か」ということが挙げられます。

ポケットWiFiを有線接続することで、
通信の安定性がアップして通信速度も速くなる可能性があります。

会社のテレビ会議に出席するのに通信が不安定になったり途切れたりすると困る
場合などには、有線接続することで安定して通信できるわけです。

WiMAXの最新端末である「W06」にはUSBポートが付いており、
通信用のUSBケーブルを使うことでパソコンや家庭用ゲーム機などと
有線接続することが可能です。

W06以前の端末では、「クレードル」というLANポート付きの専用機器にセットすることで
有線接続が可能となります。

一方どんなときもWiFiの端末にもUSBポートは付いていますが、これは充電専用で、
通信用のUSBケーブルを使っても有線接続はできません。

またLANポートが付いたクレードルもどんなときもWiFiにはありませんから、
基本的にはどんなときもWiFiの端末とパソコンなどを有線接続する方法は
無いんですね。

どんなときもWiFiには通信制限が無いが、WiMAXには通信制限がある

ポケットWiFiに限らずインターネット回線では、
通信制限の有る無しが使い勝手を大きく左右します。

何らかの通信制限が設けられていると、
多少インターネットの使い方が限られてしまいますもんね。

どんなときもWiFiもWiMAXも通信量無制限が売りではあるんですが、
WiMAXには3日間10GBの通信制限が設けられています。

WiMAXでは、1か月間にどれだけ通信量を使っても制限を受けることはありませんが、
3日間の通信量が10GBを越えると制限を受けてしまうんです。

10GBはかなり大容量ではありますが、ネット動画を長時間見るとかオンラインゲームの
データをダウンロードするなどといった場合には通信量が10GBを超えることもあります。

どんなときもWiFiには3日間の制限もありませんから、通信量を気にせずに
インターネットを使えるという点ではどんなときもWiFiに軍配が上がります。

WiMAXの3日10GB制限は気にしなくて良い?

WiMAXでは3日間の通信量が10GBを越えると制限を受けますが、
実はこの通信制限ってあまり気にする必要がありません。

スマホなどで通信制限を受けると通信速度がガラケー並(128Kbps)になりますが、
WiMAXで3日間10GBの通信制限を受けても1Mbps程度の通信速度が出るように
なっています。

1Mbpsだと、動画はかなり画質を落とさないと見られませんが、
SNSやネットサーフィンなら「少し遅い」ぐらいの感じで使うことができます。

しかも制限を受ける期間が、直近3日間の通信量が10GBを越えた翌日の18時頃から
翌2時頃までの約8時間だけとなっています。

インターネットのゴールデンタイムに制限を受けることになりますが、昼間は通信速度が
制限されませんから仕事などで使う分にはほとんど影響がありません。

どんなときもWiFiも完全使い放題というわけではない

どんなときもWiFiには月間通信量にも3日間など短期間の通信量にも制限が
ありませんが、完全に使い放題ってわけでもないんですね。

実際どんなときもWiFiの公式サイトや利用規約には、
「著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信を行った場合」には
通信速度を制限する趣旨のことが記載されています。

要するに、何日で何GBという明確な基準は無いけど、どんなときもWiFi側に
使い過ぎだと判断されると通信制限を受けることがあるということです。

ネットの口コミなどでそういった事例は見られないものの、
3日間10GBよりも厳しい基準で通信制限を受ける恐れあるんですね。

WiMAXでは3日間の通信量が10GB以上にならない限りは制限を受けないので、
制限に明確な基準があるWiMAXの方が使いやすいと言えなくもないわけです。

どんなときもWiFiとWiMAXでは使っている電波が違う

どんなときもWiFiではドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアのLTE回線を使うのに対して、
WiMAXでは「WiMAX2+」という専用回線を使って通信します。

LTE回線では1.5~2.1GHzという比較的高い周波数に加えて、
700~900MHzの「プラチナバンド」と言われる低い周波数の電波も使うことができます。

一方WiMAX2+では、2.5GHzというLTE回線の周波数が高い方の電波よりもさらに高い
周波数の電波を使っています。

電波の特性として、周波数の低い方が建物などの障害物を回り込んだり透過しやすいので遠くまで届くんですね。

ですからより周波数の低い電波のLTE回線が使えるどんなときもWiFiの方が、
繋がりやすく、対応エリアも広いということになります。

どんなときもWiFiはソフトバンク回線にしか繋がらない?

どんなときもWiFiの公式サイトなどによると、利用状況に応じてドコモ・au・ソフトバンクの
3キャリアの回線から最適なものを選ぶ仕組みとなっています。

ところがネットのどんなときもWiFiユーザーの口コミでは、利用状況に関係無く、
ソフトバンク回線を優先的に繋がるといった意見が多く見られます。

実際にどんなときもWiFiでソフトバンク回線が優先されているかどうかは分かりません。

ただソフトバンクはドコモやauに比べて
 ・ポケットWiFiのレンタルサービスでの回線利用に寛容
 ・回線の利用料金が安い(ユーザーの利用料金ではない)
と言われています。

なので、どんなときもWiFiではソフトバンク回線に優先的に繋がり、
ソフトバンク回線に繋がらない場合にドコモやauの回線に繋がるといった仕組みに
なっている可能性がありますね。

ソフトバンク回線に優先的に繋がるとしても、
ソフトバンクの対応エリアはWiMAXよりも広いですから、
どんなときもWiFiとWiMAXで対応エリアの広さが逆転することはありませんよ。

WiMAXでは繋がりにくさを改善する対策が行われている

WiMAXではLTE回線よりも高い周波数の電波しか使えないので、
対応エリアの広さではドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアに敵いません。

しかし繋がりにくさを改善するための対策がWiMAXでは日々行われており、
都市部を中心に電波の特性に因る繋がりにくさは解消されつつあります。

例えば東京都心のように人の多い場所では、
回線が混雑して繋がりにくくなったり通信速度が遅くなったりします。

またWiMAXの電波は周波数が高いので、
地下鉄などの地下施設ではどうしても繋がりにくくなります。

そこで人の多い街中や地下に中継基地を設置して、
少しでもWiMAXが繋がりやすくなるように工夫しているんですね。

いわゆる田舎と言われる地域ではまだまだLTE回線の方が繋がりやすいですが、
都市部ではLTE回線とWiMAXの繋がりやすさの差は確実に小さくなっています。

地下鉄や高層階ではどんなときもWiFiとWiMAXどっちが繋がりやすい?

WiMAXは地下での繋がりにくさを解消するのに力を入れており、
現在では全国の地下鉄や私鉄の地下駅でWiMAXが繋がらない駅は無いと言っても
良いぐらいとなっています。

それでも地下での繋がりやすさにはLTE回線に「一日の長」がありますから、
若干ですが地下鉄の駅や電車内ではどんなときもWiFiの方が繋がりやすいですね。

ビルやマンションの高層階については、
WiMAXも一部の基地局の電波を上向きにするなど対策は講じています。
(通常は地上の電波状況が良くなるようにアンテナは下向き)

しかしWiMAXが繋がるのは地上20階ぐらいが限界で、
40階ともなるとほとんど繋がりません。

対してLTE回線は地上20階ぐらいは余裕で、
40階でも多少通信速度は遅くなりますが繋がることは繋がります。

なので自宅や職場が地上20階以上にある場合は、
WiMAXではなくどんなときもWiFiを使った方が良いですよ。

通信速度の実測値ではどんなときもWiFiとWiMAXどちらが速い?

先に端末のスペックを比較した際、
最大通信速度ではどんなときもWiFiよりもWiMAXの方が上でした。

しかし最大通信速度はあくまで「カタログ値」であり、
実際にどんなときもWiFiで150MbpsやWiMAXで558Mbpsが出るわけじゃありません。

ネットの口コミなどから、どんなときもWiFiとWiMAXの通信速度の実測値を推測すると
 ・どんなときもWiFi・・・25Mbps前後
 ・WiMAX・・・40Mbps前後
となります。

WiMAXの方が速いことには変わりないですが、
最大通信速度では3倍以上の差だったものが15Mbps程度の差しか無くなっています。

25Mbpsと40Mbpsでは体感的にはほとんど差は感じられませんから、通信速度の
実測値ではどんなときもWiFiとWiMAXに大きな違いは無いと思って良いですね。

通信速度の実測値はどうすれば分かる?

ポケットWiFiに限らず、
スマホや光回線の通信速度の実測値は簡単に計測することができます。

まず通信速度を計測したい回線にスマホやパソコンを接続します。

どんなときもWiFiの通信速度を計測するならどんなときもWiFiの端末、
光回線の通信速度を測るなら光回線の終端装置(ONU)にスマホやパソコンを
繋ぐことになります。

そうしたらスマホだと
 ・Speedtest.net
 ・Speedcheck
 ・SpeedTest Master
といった通信速度を計測するアプリを使い、パソコンなら
 ・SPEEDTEST(http://www.speedtest.net/ja)
 ・SourceForge Speed Test(https://sourceforge.net/speedtest/)
 ・Fast.com(https://fast.com/ja/)
などの通信速度の計測サイトにアクセスします。

スマホはアプリ内、パソコンは計測サイト内にある「スタートボタン」を押すだけで、
簡単に通信速度の実測値が計測できますよ。

動画やオンラインゲームに必要な通信速度は?

インターネット回線が高速化し、スマホが機能がアップしたことで、
スマホで動画を見たりオンラインゲームをプレイすることも増えています。

ではネット動画を見たりオンラインゲームをプレイするのには、
どのぐらいの通信速度が必要なんでしょうか?

動画は画質によって必要な通信速度が変わりますが、
現状ネット動画の最高画質である4Kだと40Mbpsぐらい出ていないと厳しいですね。

ただ4Kより下のフルHDであれば、5Mbpsも出ていれば読み込みに時間がかかることも
途中で途切れることもなく視聴することが可能です。

オンラインゲームに必要な通信速度もゲームジャンルによって違いますが、
20Mbpsも出ていればどのジャンルのゲームでも問題ありません。

どんなときもWiFiの実測値が25Mbps前後、WiMAXの実測値が40Mbps前後ですから、
どちらでも動画を見たりオンラインゲームをすることはできますね。

オンラインゲームでは通信速度よりもPing値が重要

スマホにしろパソコンにしろPS4などの家庭用ゲーム機にしろ、オンラインゲームを
プレイするのであれば通信速度よりも「Ping値」の方を気にしなければいけません。

Ping値は回線の応答速度を表す数値で、
プレイヤーの操作が画面内に反映されるまでのタイムラグのことです。

Ping値の数値が小さいほどタイムラグが少なく、
オンラインゲームのプレイには適しています。

オンラインゲームのプレイに必要なPing値は60ms以下で、
ランキング上位を目指すなど本格的にプレイするなら15ms以下が望ましいんですね。

どんなときもWiFiのPing値は60~70ms程度、
WiMAXのPing値は60~100ms程度となっています。

いずれもギリギリオンラインゲームがプレイできるぐらいのPing値でしかなく、
本格的にプレイするのには向いていません。

オンラインゲームでランキング上位を目指すのであれば、
ポケットWiFiではなく光回線を使うの方がベターです。
(ちなみに光回線のPing値は10~20ms)

WiMAXでオンラインゲームをプレイするなら有線接続で

WiMAXでオンラインゲームをプレイするのであれば、
USBケーブルやLANケーブルを使って有線接続しましょう。

WiFi接続だとWiMAXのPing値は60~100msですが、
有線接続にすることでPing値を30ms台に抑えれるんです。

30ms台でも本格的なプレイするには大きい数値ですが、
どんなときもWiFiに比べるとはるかに快適にプレイできますよ。

ですからポケットWiFiでオンラインゲームをプレイするなら、
どんなときもWiFiよりも有線接続可能なWiMAXがベターということになります。

光回線を有線接続にすると10~20ms台のPing値を1桁に抑えることも可能ですから、
やっぱりオンラインゲームのプレイには光回線の方が向いているんですね。

どんなときもWiFiは海外でも使える

どんなときもWiFiの特徴として、
特別な手続きや設定変更をしなくても海外での通信が可能ということです。

さすがに利用できる国や地域の数は海外用のレンタルポケットWiFiに敵いませんが、
それでもどんなときもWiFiは131の国・地域で使うことができます。

日本国内で使えるポケットWiFiで、
特別な手続きや設定変更無しに海外で使えるのはどんなときもWiFiぐらいです。

日本以外でWiMAXが使えるのは韓国ぐらいで、
しかもWiMAX搭載のパソコンでないと通信できません。
(WiMAXのポケットWiFiでは通信できない)

ですから旅行や出張で海外によく出かけるという場合には、
WiMAXではなくどんなときもWiFiを選ぶ方が良いんですね。

WiMAXの一部プロバイダで違約金が1,000円になったのはなぜ?

総務省は、電気通信事業法が改正されたことに伴って
 ・更新月以外の解約時の違約金を1,000円にする
 ・端末の割引額上限を20,000円にする
という新しいルールを通信事業者に課しました。

違約金を安くすることでキャリア間の乗り換えを促進し、端末の割引上限を設けることで
端末代の大幅な割引分を月額料金に上乗せするな(要するに料金を安くしろ)、
と総務省は言っているんですね。

これによって、2019年10月からUQ WiMAXでは新規申し込みでは15,000円の端末代が
発生し、更新月以外の解約時の違約金が1,000円となったわけです。

BIGLOBE WiMAXでも同様に、新規申し込み時には19,200円の端末代、
最低利用期間(12か月)満了前の解約では1,000円の違約金が必要となっています。

禁止行為対象事業者以外のWiMAXプロバイダはこれまでと変わらず

総務省の新しいルールでは、違約金を高額に設定したり、
端末を20,000円以上割引するなどといったことは禁止行為とされています。

この禁止行為の対象となっている事業者は、
ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアを筆頭とした25社だけとなっています。

UQ WiMAXの運営会社であるUQコミュニケーションズ、
BIGLOBE WiMAXの運営会社であるビッグローブも禁止行為対象の25社に
含まれるので、新しいルールに従って先のように違約金などを変更したんですね。

しかしGMOとくとくBBやBroadWiMAXの運営会社は禁止行為対象の25社に
含まれないので、端末代無料・更新月以外の解約では高額な違約金の
これまで通りとなっているわけです。

GMOとくとくBBとBroadWiMAXのサポートセンターで確認したところ、
現状ではUQ WiMAXなどのように端末代の割引額に上限を設けたり、
違約金を1,000円にするといった予定は無いとのことです。

自分の中で何を優先するかでどんなときもWiFiかWiMAXかを選ぶ

どんなときもWiFiとWiMAXを比較してきましたが、どちらにもメリット・デメリットがあり、
一概にどちらが良いとは言い切れません。

ですからポケットWiFiを選ぶ際には、
 ・料金
 ・通信速度
 ・通信の安定性
 ・対応エリアの広さ
 ・料金の支払方法
 ・契約期間の有無
などの要素に優先順位を付けることで、
自分に合ったポケットWiFiが見えてくるはずです。

例えば料金の安さを重視するなら、契約期間は3年と長くなってしまいますが、
GMOとくとくBB WiMAXやBroadWiMAXが良いということになります。

通信速度重視なら端末のスペックが高いWiMAX、通信の安定性や
対応エリアの広さを重視するならLTE回線が使えるどんなときもWiFiがベターです。

料金の支払方法だと、口座振替に対応している
 ・どんなときもWiFi
 ・UQ WiMAX
 ・BIGLOBE WiMAX
 ・BroadWiMAX
のいずれかですが、どんなときもWiFiは口座振替で料金が高くなるので、
必然的にWiMAXの3社を選ぶことになります。

契約期間の有無で選ぶなら、12か月の最低利用期間のみで
契約期間の縛りが無いBIGLOBE WiMAXが良いですね。

このように重視する要素に優先順位を付けていくことで、
自分に合ったポケットWiFiが見つかりますよ。

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