通信量が無制限のポケットWiFiを使いたい場合、これまでは
・WiMAX
・ワイモバイル
しか選択肢がありませんでした。
しかし2019年になって、
次々と新しい通信量無制限のポケットWiFiサービスが登場しています。
中でも注目を集めているのが、
TVやネットで積極的に宣伝を行っている「どんなときもWiFi」です。
さらに、知名度ではどんなときもWiFiには敵わないものの、
一部のポケットWiFiユーザーで話題となっているのが「よくばりWiFi」です。
実はどんなときもWiFiとよくばりWiFiは、
サービス内容に似通った点も多く「違いが分かりにくい」とも言われているんですね。
そこでどんなときもWiFiとよくばりWiFiの違いが分かるように、
料金など金銭面だけでなく、通信速度や制限、端末、契約期間の縛りなど
あらゆる面で比較してみましょう。
最後には自分に合ったポケットWiFiを選ぶ際のポイントも紹介するので、
ポケットWiFiを検討する時の参考にしてみてください。
料金はわずかによくばりWiFiの方が安い
ポケットWiFiを継続して利用するには、通信速度など使い勝手の面も外せませんが、
やっぱり「料金」が大きなウエートを占めますよね。
いくらサービス内容が完璧なポケットWiFiでも料金が高いと、
2年3年の継続利用は難しくなります。
まずどんなときもWiFiは2年契約のプランのみで、料金は月額3,480円となっています。
対するよくばりWiFiには契約期間無しのプランと2年契約のプランがあり、それぞれ
・契約期間無し・・・月額4,880円
・2年契約・・・月額3,450円
です。
さすがに契約期間無しのプランは料金が少し割高ですが、
2年契約だとどんなときもWiFiよりも30円だけですが安いんです。
よくばりWiFiは後発でサービス内容も似ているだけに、
意識的にどんなときもWiFiよりも料金を少しだけ安くしたような感じもしますね。
ポケットWiFiのレンタルサービスでは補償オプション加入は必須
どんなときもWiFiもよくばりWiFiもポケットWiFiのレンタルサービスですから、
端末は購入ではなくレンタルすることになります。
レンタル料無料なので端末代が一切不要なのはメリットですが、
万が一端末を壊してしまったり失くしてしまった場合には、
どんなときもWiFiでもよくばりWiFiでも高額な弁償金を払うことになってしまいます。
ちなみにどんなときもWiFiでもよくばりWiFiでも、
端末の故障や紛失で発生する機器損害金は18,000円です。
ポケットWiFiは外出時にも携帯して使うものですから、
常に故障や紛失のリスクがつきまといます。
なのでどんなときもWiFiやよくばりWiFiのようなポケットWiFiのレンタルサービスでは、
端末の補償オプションへの加入が必須なんですね。
どんなときもWiFiは月400円の「あんしん補償」、
よくばりWiFiは月380円の「端末補償」に加入することで、
端末が故障や水没した場合でも無償で交換してもらうことができます。
（紛失や盗難は対象外）
ポケットWiFiのレンタルサービスでは、月額料金に補償オプションの料金を
加えたものを標準的な利用料金と考えておきましょう。
2年間の支払総額ではどんなときもWiFiとよくばりWiFiどっちが安い？
どんなときもWiFiもよくばりWiFiも2年契約ですから、契約事務手数料や
補償オプションの料金もプラスした2年間（24か月）の支払総額で比較してみましょう。
まずどんなときもWiFiの2年間の支払総額は
・契約事務手数料・・・3,000円
・月額料金・・・3,480円×24か月
・あんしん補償・・・400円×24か月
で合計96,120円です。
一方よくばりWiFiは、
端末補償に加入すると月額料金も端末補償の料金も2か月無料になるので
・契約事務手数料・・・3,800円
・月額料金・・・3,450円×22か月
・端末補償・・・380円×22か月
で2年間の支払総額は88,060円となります。
補償オプションに加入しなければ2か月無料も無いので、
どんなときもWiFiとよくばりWiFiの2年間の支払総額は同じぐらいです。
しかし端末補償加入で2か月無料になることで、
よくばりWiFiの方が8,000円以上安く使えることになるんですね。
3年以上利用するとどんなときもWiFiとよくばりWiFiの料金差は大きくなる
2年間の支払総額の差は約8,000円でしたが、3年以上継続して利用すると
どんなときもWiFiとよくばりWiFiの料金差はさらに広がります。
単純に1年で約4,000円ずつ差が広がっていくということではなく、
どんなときもWiFiは3年目以降に料金が高くなるからなんです。
どんなときもWiFiの標準料金は月額4,410円で、
最初の2年間は「2年割」という割引が適用されて月額3,480円となっています。
3年目以降は「2年割」が無くなる代わりに「長期割」が適用されるんですが、
・2年割・・・月930円割引
・長期割・・・月430円割引
と割引額が小さくなるので3年目以降は料金が月額3,980円と500円アップします。
よくばりWiFiはずっと月額3,450円なので、3年目以降はよくばりWiFiの方が
年間6,000円以上も支払額を抑えることができるわけです。
ですから3年以上継続して利用するのであれば、
料金の変わらないよくばりWiFiの方がお得ですよ。
よくばりWiFiには6,000円の「キャッシュバック」も
よくばりWiFiの料金を「NTTグループカード」というクレジットカードで支払うことで、
よくばりWiFiが1年間だけですが月額2,950円で使えてさらにお得になります。
よくばりWiFiの申し込みと同時にNTTグループカードに新規加入することで、
合計6,000円のキャッシュバックが貰えるのも同然なんですね。
ただしNTTグループカードでよくばりWiFiの料金を支払うことで合計6,000円の割引を
受けるには、2019年12月31日までによくばりWiFi・NTTグループカードの両方を
申し込まないといけませんよ。
またNTTグループカードには
・レギュラー
・ゴールド
の2種類がありますが、「ゴールド」は年会費が5,000円かかります。
6,000円の割引を受けるのに5,000円払うのでは意味が無いですから、
よくばりWiFiで割引を受けることが目的なら年会費無料の「レギュラー」を選びましょう。
どんなときもWiFiもよくばりWiFiもクレジットカード無しで申し込める？
大手携帯キャリアでスマホを使う場合は、料金の支払方法を
・クレジットカード
・口座振替
・請求書払い
から選ぶことができます。
しかし格安SIMとなると、請求書払いはもちろん口座振替も難しく、
支払方法をクレジットカードに限定しているところが大多数です。
ポケットWiFiでもクレジットカードが必須となっているところが多く、
よくばりWiFiの支払方法はクレジットカードのみとなっています。
一方どんなときもWiFiは、大手携帯キャリア以外の通信サービスでは珍しく、
クレジットカードに加えて口座振替にも対応しています。
クレジットカードを持っていないあるいは持っているけど使いたくないという人にとっては、
よくばりWiFiがクレジットカード必須なのは大きなマイナスですし、
どんなときもWiFiが口座振替対応なのは大きなプラスですね。
どんなときもWiFiでもクレジットカードを使った方がお得
どんなときもWiFiは口座振替にも対応していますが、
実際に申し込む場合にはクレジットカードを使った方がお得だったりします。
実はどんなときもWiFiでは
・クレジットカード・・・最初の2年間 月額3,480円
3年目以降 月額3,980円
・口座振替・・・最初の2年間 月額3,980円
3年目以降 月額4,410円
と支払方法によって料金が変わるんです。
さらに口座振替だと別途毎月200円の振替手数料も発生しますから、
クレジットカードよりも月600～700円も余分に払うことになってしまいます。
支払方法が違ってもサービス内容は同じですから、どんなときもWiFiの支払方法を
口座振替にするはハッキリ言って損でしかないですね。
契約期間はともに2年、しかしよくばりWiFiは契約期間無しでの利用も可能
長期的に利用するにしても、ユーザーからするとポケットWiFiの契約期間の縛りは
緩いに越したことはないですよね。
もしどんなときもWiFiやよくばりWiFiのような新しいサービスが登場した場合でも、
契約期間の縛りは緩いと乗り換えやすくなります。
どんなときもWiFiもよくばりWiFiも契約期間は2年ですから、
契約期間の縛りについてはどちらが緩いとかキツいといったことはありません。
ただよくばりWiFiでは、料金が割高になるものの契約期間無しのプランも
用意されており、縛り無しで使うことが可能です。
2年契約プランしかないどんなときもWiFiより、契約期間無しのプランも選べる
よくばりWiFiの方が縛りは緩いと言えるかもしれないですね。
解約時の違約金もよくばりWiFiの方がわずかに安い
どんなときもWiFiもよくばりWiFiも2年契約の最中に解約すると、
当然違約金が発生します。
どんなときもWiFiの違約金は
・0～12か月目・・・19,000円
・13～24か月目・・・14,000円
・26か月目以降・・・9,500円
となっています。
対してよくばりWiFiの違約金は
・0～12か月目・・・18,000円
・13～24か月目・・・12,000円
・26か月目以降・・・9,500円
です。（いずれも利用開始月は0か月目、更新月は25か月目）
どちらも利用期間によって違約金の金額が変わる仕組みとなっており、
26か月目以降は同額ですが、24か月目まではよくばりWiFiの違約金の方が
若干安いですね。
ちなみに、よくばりWiFiで契約期間無しのプランを選んだ場合は、
いつ解約しても違約金は発生しません。
どんなときもWiFiもよくばりWiFiも端末はレンタル
先にも書きましたが、どんなときもWiFiもよくばりWiFiも、
端末は購入するのではなくレンタルすることになっています。
レンタル料はかかりませんが、補償オプションに加入していないと、端末を壊したり
失くしたりした場合にはともに18,000円の機器損害金を払わないといけません。
加えて解約時には端末の返却が必要で、期日までに返却できないあるいは返却した
端末が故障していると、やはり18,000円の機器損害金を請求されます。
端末を返却する際の送料は、
どんなときもWiFiでもよくばりWiFiでもユーザー負担となっています。
なので間違っても、「着払い」で返却する端末を送ってはいけませんよ。
どんなときもWiFiは端末の入っていた箱も要返却
よくばりWiFiの解約時に返却が必要なのは端末本体だけで、
充電用のUSBケーブルは返却してもしなくても構いません。
どんなときもWiFiでは、充電用のUSBケーブルは返却しなくても構いませんが、
端末本体だけでなく端末が入っていた箱も要返却となっています。
端末を返却しても箱が無ければ、18,000円の機器損害金を請求されてしまいます。
ですから、どんなときもWiFiを利用する場合は、
送られてきた時に端末が入っていた箱は大事に保管しておかないといけないんですね。
返却時に端末が故障していると機器損害金を請求されますが、箱に端末を入れて
送ればOKのどんなときもWiFiでは梱包に気を遣わなくて良いんですね。
箱が無いよくばりWiFiでは、端末を返却する際には緩衝材（いわゆるプチプチ）を
使うなど梱包に気を遣わないといけません。
どんなときもWiFiもよくばりWiFiもレンタルする端末は「新品」
ポケットWiFiのレンタルサービスでは、基本的に端末は使い回しなので、
新規申込でも中古の端末が送られてくることも珍しくありません。
人によっては「誰が使ったか分からない端末を使いたくない」ということもあるでしょうし、
何より中古の端末だとバッテリーが劣化している恐れがあります。
どんなときもWiFiは公式サイトにも利用規約にも「新品の端末をレンタル」とわざわざ
記載しているので、中古の端末が送られてくる可能性はほとんど無いんですね。
一方のよくばりWiFiは、公式サイトにも利用規約にもレンタルする端末が新品か
中古かについての記載は無いので、中古の端末が送られてくる可能性があります。
ただよくばりWiFiのサポートセンターに確認したところによると、
水没などで交換する場合は中古端末を送ることもありますが、
新規申込では新品を送っているとのことでした。
ですからどんなときもWiFiでもよくばりWiFiでも、
基本的に端末は新品を使うことになります。
今後は中古端末が送られてくる可能性もゼロじゃない
現状ではどんなときもWiFiでもよくばりWiFiでも新品の端末を使う可能性が
高いですが、将来的には新規申込でも中古端末を使う可能性がゼロではありません。
どんなときもWiFiとよくばりWiFiの利用規約に、「技術上及び業務の遂行上やむを
得ない理由があるとき」はレンタルする端末を変更することがあると記載されています。
（「」内は引用）
これは一般的に「レンタルする端末の機種が変わることがある」と解釈されますが、
「新品が中古に変わることもある」と解釈できないこともありません。
現状ではどんなときもWiFiでもよくばりWiFiでも、
新規申込時には新品の端末が送られてきます。
しかし今後利用者が大幅に増えるなどして、端末の在庫が足りなくなった場合には
新規申込時でも中古端末が送られてくるようになる可能性も無いとは言えないわけです。
どんなときもWiFiとよくばりWiFiの端末は同じ？
どんなときもWiFiで使う端末は「GlocalMe」というブランドの「D1」という機種、
よくばりWiFiの端末は同じ「GlocalMe」の「U2s」という機種です。
ネットで調べた限りではD1とU2sに違いはほとんど無く、
同じ機種と言っても良いぐらいです。
（実際に同じ機種と説明しているサイトもある）
端末の右肩に角が生えたような独特なフォルムも同じですし、
・外形寸法・・・ 127×65.7×14.2mm
・最大通信速度・・・下り 150Mbps
上り 50Mbps
・連続通信時間・・・12時間
・同時接続数・・・5台
とスペックも全く同じです。
端末の重量だけは、どんなときもWiFiのD1が151gで、よくばりWiFiのU2sが
149gとほんのちょっとだけU2sの方が軽いんですね。
よくばりWiFiの端末の方が受信できる電波の種類が多い
D1とU2sの大きな違いとしては、
対応バンドすなわち受信できる電波の種類が挙げられます。
D1が対応しているバンドは
・LTE-FDD・・・Band1、2、3、4、5、7、8、9、17、19、20
・LTE-TDD・・・Band38、39、40、41
・WCDMA・・・Band1、2、4、5、6、8、9、19
・GSM・・・850、900、1800、1900MHz
・CDMA/EVDO・・・BC0、BC1
で、U2sは
・LTE-FDD・・・Band1、2、3、4、5、7、8、9、12、13、17、18、19、20、26、28
・LTE-TDD・・・Band34、38、39、40、41
・WCDMA・・・Band1、2、4、5、8
・GSM・・・850、900、1800、1900MHz
です。
どんなときもWiFiやよくばりWiFiで主に使うのはLTE回線なので、
重要なのは「LTE-FDD」と「LTE-TDD」のところだけです。
（後は一世代二世代前の回線規格）
LTE-FDDもLTE-TDDも対応バンド数は、よくばりWiFiのU2sの方が多くなっています。
ただ対応バンド数が多いからと言って、よくばりWiFiの方が繋がりやすいということには
ならないので、あまり気にしなくても良い情報ですね。
D1にU2sにもディスプレイが無い
WiMAXやワイモバイルのポケットWiFi端末には、
スマホと同じようにタッチパネルのディスプレイが付いています。
ですから画面を直接タッチして操作することができ、
電波の強さやバッテリー残量なども画面上のアイコンで確認することができます。
ところがどんなときもWiFiで使うD1とよくばりWiFiで使うU2sには、
本体側面に電源ボタン、そして本体前面に3つのランプが付いているだけで
ディスプレイは付いていません。
電波の強さやバッテリー残量などの情報は、
3つのランプが点いているか消えているか点滅しているかで判断することになります。
ディスプレイが付いている方が扱いやすいのは間違いないので、
ポケットWiFiの利用経験の有無に関わらず、
どんなときもWiFiやよくばりWiFiの端末はちょっと扱いにくいかもしれないですね。
D1もU2sも有線接続はできない
ポケットWiFiとパソコン・家庭用ゲーム機などをLANケーブルを使って
有線接続することで、WiFi接続時よりも通信が安定し通信速度がアップすることが
あります。
オンラインゲームやテレビ電話などで通信を安定させたい場合に、
ポケットWiFiを有線接続するというテクニックがよく使われます。
WiMAXのポケットWiFiであれば、クレードルという周辺機器を使うことで有線接続が
可能となりますし、機種によっては端末のUSBポートを使って有線接続ができる場合も
あります。
しかしどんなときもWiFiのD1、よくばりWiFiのU2sのいずれにも有線接続に必要な
周辺機器であるクレードルはありません。
また端末にUSBポートは付いていますが、
D1とU2sのUSBポートはいずれも充電専用なので有線接続には使えません。
どんなときもWiFiにもよくばりWiFiにも通信制限は無い
どんなときもWiFiとよくばりWiFiの最大の売りと言って良いのが「通信量無制限」です。
スマホなどのように月間○GBまでという制限も設けられていなければ、
WiMAXやワイモバイルのように月間通信量は無制限だけど3日間の通信量が
10GBに制限されているといったことも無いんですね。
ですからどんなときもWiFiとよくばりWiFiでは、1日に何GB使っても、
1か月間に300GB400GB使っても制限を受ける心配が無いわけです。
実際Twitterなどで、どんなときもWiFiやよくばりWiFiで月300GB400GB使っている
という人は居ますが、通信制限を受けたという人はほとんど居ません。
どんなときもWiFiやよくばりWiFiでも通信制限を受ける恐れはある
どんなときもWiFiとよくばりWiFiには、
月間通信量にも3日間など短期間の通信量にも制限が設けられていません。
しかし「完全使い放題」かと言われると、そうとも言い切れないんです。
どんなときもWiFiとよくばりWiFiの公式サイトにはそれぞれ
・どんなときもWiFi・・・ネットワークを占有するレベルの大容量通信
・よくばりWiFi・・・大容量通信によるネットワークの占有
と判断した場合には通信制限を実施する旨のことが明記されています。
3日で10GBのように明確な基準が示されていないだけに、どのぐらいの期間で
どのぐらいの通信量を使うとネットワークを占有していると見なされるか分かりません。
ですから3日で10GBも使っていないのに、ネットワークを占有したと見なされて
通信制限を受けてしまう恐れも無いとは言えないわけです。
Twitterなどで実際に通信制限を受けたという投稿は見られませんが、
明確な基準が無いだけにいつ通信制限を受けるか分からない怖さはありますね。
どんなときもWiFiとよくばりWiFiの対応エリアはほぼ同じ？
どんなときもWiFiは、ドコモ・au・ソフトバンクの回線から利用状況に応じて
最適な回線を選んで通信する仕組みとなっています。
それに対してよくばりWiFiは、ソフトバンク回線を使って通信します。
ソフトバンク回線しか使えないよくばりWiFiに対してどんなときもWiFiは3キャリアの
回線が使えるので、対応エリアはどんなときもWiFiの方が広いと思いがちです。
一昔前ならソフトバンクよりau、auよりドコモの方が対応エリアが広かったので、
3キャリアの回線が使えるどんなときもWiFiの方が対応エリアが広いと言えました。
しかし現在では、3キャリアの間で対応エリアの広さに優劣はほとんどありません。
なので、3キャリアの回線が使えるどんなときもWiFiの方がソフトバンク回線しか
使えないよくばりWiFiより対応エリアが広いとは言えないんですね。
どんなときもWiFiでは主にソフトバンク回線を使うという話も
どんなときもWiFiはドコモ・au・ソフトバンクの回線から最適な回線を選ぶ仕組みですが、
Twitterなどでは「ソフトバンク回線が優先的に選ばれる」といった意見が多く見られます。
どんなときもWiFiでソフトバンク回線が優先されている客観的な証拠はありませんが、
実際にどんなときもWiFiを使っているユーザーの意見なのである程度信ぴょう性が
あります。
また、あくまで状況証拠ですが、ソフトバンクはドコモ・auに比べて
・ポケットWiFiのレンタルサービスでの利用に寛容
・回線の利用料金が安い（ユーザーの利用料金ではない）
と言われています。
なのでどんなときもWiFi側が使いやすいソフトバンクの回線を、
ドコモやauより優先的に使うようにしている可能性も否定できません。
もしどんなときもWiFiでソフトバンク回線が優先されるとしたら、
ソフトバンク回線を使うよくばりWiFiと対応エリアは全く同じということになりますね。
どんなときもWiFiとよくばりWiFiで地下鉄や高層階での繋がりやすさに違いは？
ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアは、
地下鉄の駅構内や走行中の電車を含む地下空間での繋がりやすさを改善するために
中継アンテナを設置するなどの対策を行っています。
ですから、どんなときもWiFiがソフトバンク回線を優先するしないに関わらず、
どんなときもWiFiとよくばりWiFiで地下鉄や地下街での繋がりやすさに大きな違いは
無いんですね。
また3キャリアでは、通常少し下向きになっている基地局のアンテナを
一部上向きにするなど高層階での繋がりやすさ対策も行っています。
なので地上20階ぐらいまでであれば、
どんなときもWiFiでもよくばりWiFiでも通信することは可能です。
ただ40階となると地上よりも通信がかなり不安定になって通信速度も遅くなるので、
地上20階が目安で、それ以上は繋がりにくいと思っておいた方が良いですね。
どんなときもWiFiとよくばりWiFi、通信速度の実測値が速いのは？
どんなときもWiFiもよくばりWiFiも、
端末のスペックでは通信速度は最大150Mbpsとなっています。
ただ、この最大150Mbpsは単なる「カタログ値」であり、実際にインターネットを使う際に
どんなときもWiFiやよくばりWiFiで通信速度が150Mbpsになることはありません。
では実際にインターネットを使う際の「実測値」はどれぐらいなのかですが、
ネットの口コミなどを参考にすると、どんなときもWiFiは24～25Mbps程度です。
対してよくばりWiFiの通信速度の実測値は28～29Mbps程度なので、
わずか4～5Mbpsですが、実測値ではよくばりWiFiが上回っています。
しかし4～5Mbpsの違いなんて体感的にはほとんど分かりませんから、
どんなときもWiFiとよくばりWiFiの実測値は同じようなものと考えて問題ありません。
ポケットWiFiの実測値を測るには
ポケットWiFiの端末に現在の通信速度を測定する機能はありません。
なので、たとえどんなときもWiFiやよくばりWiFiの端末にディスプレイが
付いていたとして、端末でポケットWiFiの実測値を測ることはできません。
じゃあどうやって実測値を測るのかと言うと、
インターネット回線の通信速度が計測できるサイトやアプリを使います。
まず、
どんなときもWiFiとよくばりWiFiの端末とパソコンなりスマホなりをWiFi接続します。
それからパソコンなら
・SPEEDTEST（http://www.speedtest.net/ja）
・SourceForge Speed Test（https://sourceforge.net/speedtest/）
・Fast.com（https://fast.com/ja/）
などの計測サイト、スマホなら
・Speedtest.net
・Speedcheck
・SpeedTest Master
といった計測アプリを使えば簡単に実測値が計測できます。
ただし通信速度の実測値は様々な条件で上下しますから、
計測サイトや計測アプリの結果だけで一喜一憂する必要はありませんよ。
どんなときもWiFiやよくばりWiFiで動画やオンラインゲームは可能？
通信速度の実測値は速いに越したことはありませんが、
どのぐらいの実測値で何ができるのかの方が重要です。
ネットサーフィンやSNSは低速と言われるぐらいの通信速度でも問題ないので、
どんなときもWiFiやよくばりWiFiでなくても普通に使えます。
一般的なインターネットの使い方で最も通信速度が必要となるのは、
ネット動画を見るときです。
動画視聴に必要な通信速度は、
現状ネット動画の最高画質である4Kだと40Mbpsぐらいは必要ですが、
1つ画質を落としたフルHDであれば5Mbpsで十分です。
ですからどんなときもWiFiとよくばりWiFiでは、4K動画は難しいですが、
フルHD以下の画質の動画であれば問題無く視聴できます。
オンラインゲームは、ゲームジャンルによって多少違いはあるものの、
20Mbps程度も出ていればプレイ可能です。
なのでどんなときもWiFiとよくばりWiFiは、
オンラインゲームをプレイするのにも全く問題無いということになります。
オンラインゲームでは通信速度よりPing値
動画視聴は通信速度だけ気にしていれば良いんですが、
オンラインゲームでは通信速度に加えて「Ping値」も気にしないといけません。
Ping値は回線の応答速度を表す数値で、簡単に言うと、
プレイヤーが操作した内容が画面内に反映されるまでのタイムラグのことです。
Ping値の数値が小さいほどタイムラグが少なく、
オンラインゲームをプレイする際の目安は60ms以下となっています。
どんなときもWiFiのPing値は大体60～70ms、よくばりWiFiのPing値も60ms前後
ですから、どちらもギリギリオンラインゲームがプレイできるレベルですね。
ランキング上位を目指すなど本格的にプレイするなら15ms以下は必要ですから、
どんなときもWiFiとよくばりWiFiでは本格的なオンラインゲームのプレイは難しいです。
もし本格的にオンラインゲームをプレイするのであれば、
Ping値がWiFi接続でも10～20msの光回線を使うのがオススメですよ。
どんなときもWiFiもよくばりWiFiも海外で使える
どんなときもWiFiでもよくばりWiFiでも、特別な手続きや設定変更をしなくても、
そのまま端末を持って行くだけで海外でも通信できちゃいます。
どんなときもWiFiは131、よくばりWiFiは113の国と地域で使えるので、旅行で海外に
よく出かける人や世界を股にかけるビジネスパーソンには持って来いですね。
ただ海外で使う場合には、通常の利用料金に加えて
・どんなときもWiFi・・・1日当たり1,280円もしくは1,880円
・よくばりWiFi・・・1日当たり1,250円もしくは1,850円
の追加料金が発生、さらに通信量も1日1GBに制限されてしまいます。
頻繁に海外に出かけるなら、
国内・海外兼用でどんなときもWiFiやよくばりWiFiを使うのもアリです。
しかし海外に出かけるのが年に1～2回なら、
海外用ポケットWiFiのレンタルサービスもありますし、日常的に使うポケットWiFiとして
どんなときもWiFiやよくばりWiFiを選ぶ必要はありませんよ。
ポケットWiFiを選ぶ際は「優先順位」を明確に
どんなときもWiFiとよくばりWiFiを比較してきましたが、似通った点も多く、
一概にどちらが良い悪いと判断することはできません。
そこでポケットWiFiを選ぶ際には
・料金
・料金の支払方法
・契約期間の縛り
などに優先順位を付けると良いですよ。
料金を優先するんだったら、補償オプション加入が必須ですが、
利用開始から2か月無料になるよくばりWiFiがオススメです。
クレジットカードではなく口座振替で料金を支払いたいなら、
口座振替に対応しているどんなときもWiFiを選ぶことになります。
ただどんなときもWiFiは口座振替だと料金が高くなるので、
口座振替に対応した他社ポケットWiFiも検討しましょう。
契約期間の縛りが無い方が良いなら契約期間無しで利用できるよくばりWiFiですが、
こちらも料金が高いので契約期間無しでも安く利用できるポケットWiFiを探した方が
良いです。
このように優先順位を付けることで、
自分の使い方に合ったポケットWiFiが見つかるはずですよ。
